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米国公立高校のバスルート選定

燃料油代の高騰と学区内輸送部門に関する制限が増えたことで教育費への更なる負担が増えています。特別支援生徒には、多くの場合特別な機器やルートの大幅な変更(家の前の歩道までの送迎やバスに乗車可能な時間の制限)が必要となります。これらの生徒は通常60から70パーセントぐらいの割合でバスを利用していますが、輸送部門では、これらのサービスが予算に占める割合は非常に大きくなっています。

タルサパブリックスクール(TPS)はオクラホマ州最大の公立学校の学区で、40,000人以上の生徒がおり、この学区では特別支援生徒用のサービスへの費用を抑えるために毎日、特別支援生徒の利用状況によってルート変更などを行なうことにしました。しかし今までのルートの選定方法では、これを実現するには、人件費がかかりすぎて現実的ではないため、学区では限りなく自動でルート選定が可能なシステムを探していました。

TPSでは自動でルートの作成が行なえ、不必要なバスの運行を取り消すと同時にスタッフへの負荷を下げることのできる仕組みを備えたシステムを希望していました。TPSの輸送部門ディレクターのボブ・ハドックス氏は以下のように語りました。「自動化の背景にある考えはルート選定などへのスタッフの負担を減らせます。このため自動化されたシステムを使うことでより早く、少ない労働力での業務が可能となります。」

TPSはESRIのビジネスパートナーであるSoftware Perfection社(タルサ)に要件を満たすシステムの開発を依頼しました。Software Perfection社では7年間に渡ってバスのルート設定の表と裏およびTPSでの運営について研究を行なっている企業でもありました。

ESRIのNetEngineを使用してルート検索のコアの機能を搭載しましたが自動化にするためには、どの生徒がバスに乗りどの生徒がバスに乗らないのかを日ごとに判断できる仕組みが必要でした。 このため自動化された電話用のインターフェースを使うことで生徒がバスを使用しないときは両親または保護者がシステムに電話をするだけで利用しないという情況が伝えられる仕組みです。この情報により学区ではバスの燃料や整備費用やルートの最適化だけでなく、必要のないルートを走るバスをなくすことで大きなコストの削減を行なうことができました。

通常とは異なるルート

他に検討すべき事項として、どのようにしてバスドライバーにルート案内を行なうかということがありました。通常ドライバーは毎日運転するのに特定の慣れたルートを使います。しかし今回のシステムによってルートは、バスを利用する生徒によって日により大きく異なるようになりました。Symbol Technology社のPPT2800ポケットPCを活用することでルートの情報はドライバーに電子ルートブックとして生徒の顔写真、機材の必要の有無、注意事項などが提供されます。スピーカまたは、イヤーフォンを使うことでテキストのルート情報を音声案内することができる最先端の技術を活用することで明確で分かりやすいルート案内をドライバーに伝えられます。またArcPad用のソフトウェアを使用して地図を確認することもできるようになっています。

Symbol社のポケットPCにはバーコードスキャナーが搭載されており、生徒のIDカードをスキャンして生徒がバスに乗車したかしていないかを記録することができます。 ポケットPCからのフィードバックにより、TPSシステムはバスに乗る予定だが実際に乗っていない生徒を認識することが可能です。生徒がIDカードを忘れた場合には、生徒の顔写真または、名前をクリックするだけで生徒が乗車したかを確認できます。

またシステムでは、バスの乗車予定の生徒が実際に乗らない場合に、複数回迎えにいっても生徒が現れないと自動でルートからその場所を削除するようになっています。システムの電話発信用のインタフェースを使用することでシステムからバスに乗車できていない生徒の両親または保護者に電話をかけて生徒の通学手段について説明をすることが可能です。

最後に毎日の通学には、正確な情報が必要になります。このシステムでは、MicrosoftのSQLサーバを中心のサーバとして採用することでオープンで拡張性があり、エンタープライズレベルでのアーキテクチャ使用することでデータのインポート、エクスポートと既存の学区のデータとの統合が行なえるようになっています。

機能の強化

TPSでは周辺機器および今回のシステムのGIS機能の強化のためにArcSDEへのアップグレードを行いました。これにより複数のユーザが効率的にマップデータにアクセスすることが可能となりました。TPSではArcGIS(ArcInfoとArcEditor)のトレーニングを通じてさらにGISに対する知識の強化を行ないました。TPSでは、ルート設定では重要な役割を持つマップデータの管理をArcEditorを活用して行なえるようになっています。ArcSDEの機能を使って、複数のユーザによってデータの編集が可能になり、TPSでは効率的なバージョン管理を維持しながらマップデータの管理を行なっています。また大型のプロッターを導入して、壁にマップを貼っています。これらのツールやESRI製品のトレーニングコースなどを活用することでTPSのルート部門からルートとGISの部門に変革をとげ、学区においてデータを最新の状態にすることができるようになっています。

最終的な結果としてルートを自動かつ動的に作成し、生徒の要望に応じたバスを生徒の乗車時刻と移動に可能な時間という条件のもと生徒の乗車日、必要な機材、最大にバスに乗っていられる時間、バスから停留所や目的地までの距離などを考慮できるBus Routerというシステムが構築されました。

ハドックス氏によると「年間500,000ドルのコストを削減することができると予想しており、今後この自動ルートシステムに踏み込んでいくことで更なるコスト削減が可能と考えています。また通常の教育費という側面から見れば新しいルートシステムは予算に影響があると考えられますが、我々は特に特別教育を受けている生徒の移動に注視していたため、まだ正確な予測を行なう時期には到達していないと考えています。 」

詳しい情報はタルサパブリックスクールのSteve Smith(スティーブ・スミス)氏またはJim Taylor(ジム・テイラー)氏(tel.: 918-833-8101 ) またはSoftware Perfection社 (tel.: 877-277-3976, e-mail: info@busrouter.com) まで 本記事はSoftware Perfection社 Scott McCarty(スコット・マッカーティ)氏が寄稿したものを ESRIジャパンで翻訳しました。

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Last Updated: Thursday, February 24, 2011.