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事例

電力システムの稼働状況・作業員の分布をリアルタイムに見える化を実現

Union Power Electric Cooperative

 

電力システムの稼働状況・作業員の分布をリアルタイムに表示

課題

導入効果

 

ノースカロライナ州モンローにあるUnion Power Electric Cooperative は、周辺地域の約7万顧客に電力を供給する共同組合である。同組合では、電力システムの稼働状況、作業員の分布、利用者への影響といった情報を見える化するプロセスを自動化し、役員や管理職が状況を包括的に把握できるシステムを取り入れている。社員は、社内データへのアクセス権を持ち、簡単に利用できる「Union Power Operations Dashboard」マップに情報を追加することができる。これにより、業務の効率化とコストの削減が実現されている。

 Union Power Electric Cooperative電線設備

 

導入手法

Esri社のテクノロジーで構築された「Union Power Operations Dashboard」は、現在・過去の停電に関する情報、最新の検針システムからのデータ(電圧や絶え間ない障害の発生など)、現場作業員の作業内容と作業場所、電力メータに対する改ざん状況を表す。Esriテクノロジーの導入で、送電線の稼働状況、停電などのトラブル発生の有無と発生場所の把握、稼働に影響するであろう自然災害への迅速な対応が可能となる。Electric Distribution Operation Dashboard テンプレートは、停電などサービスに影響を与える事象が発生した場合、意思決定を支援する共通状況認識図として利用することができる。
 
Union Power Electric Cooperativeでは、ニーズに合わせElectric Distribution Operation Dashboard テンプレートをカスタマイズし、Oracle® database、Microsoft® data on a SQL Serverで管理している顧客情報と検針データをGISデータとWebサービスに追加して使用している。Union Power Electric CooperativeのGIS担当 Todd Harrington氏は、ダッシュボードによる運用に満足しているという。

 

導入効果

Electric Distribution Operation Dashboardの導入により、導入前のデジタルマップに比べ使い勝手が向上したことに加え、多くの情報を共有できるようになった。さらに、ダッシュボードの電力メータ不正検知プログラムの利用で、今まで発見が困難であったメータへの不正を最初の1週間で3,000ドル以上検知した。時間削減にも効果を表している。すべてのプロセスの自動化で、データ抽出、維持管理、マップ作成に費やしていた時間の削減を実現している。

電力メータ不正検知プログラム

 

今後の展望

現場サービス担当者、顧客サービス担当者、指令係りを対象に、ダッシュボードを利用するためのトレーニングを実施している。将来的には、架線作業員へのトレーニング実施と作業用車両へのデータ接続を進める予定だ。

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掲載日

  • 2014年12月17日