不動産投資信託管理
バランスシート改善に向けて、不動産投資信託(不動産ファンド)といった新たな不動産流動化が
広まっている。不動産投資信託においては、オフィス、共同住宅、商業施設といった不動産を運用
することにより得られる賃貸料をもとに利回りが決まるため、不動産取得時における不動産の評価
や運用時のパフォーマンスなどの見積もりにおいて、より厳密で科学的な根拠が必要とされる。
地理情報システムによる、不動産投資信託リスク管理
オフィスや共同住宅においては、その立地や周辺環境、競合物件などを考慮して賃貸料の妥当性
が評価され、商業施設においては、小売業の店舗立地と同様に、商圏分析による売上予測に基づ
いたテナント料の妥当性が評価される。また、各ファンドに組み込まれるオフィス、共同住宅、商業
施設などの分布状況は、そのポートフォリオの有効性を評価する上で重要な要素である。このような
ファンドのリターンに対する評価に対して、地震に対する脆弱性や土壌汚染の可能性の調査や周辺
環境の評価に基づいた調査結果は、ファンドのリスク評価において重要な要素となっている。
このように、不動産ファンドにリスクとリターンの評価には、土地、周辺環境、分布といった地理的
要素が必要不可欠であるため、不動産投資信託をはじめとした不動産証券化などは、GISの新たな
応用分野として期待される。
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