香港エアカーゴターミナル社(以下Hactl社)は、香港の航空混載貨物サービスの必要性に応える形で1971年に設立された世界最大の単一航空貨物倉庫運営会社です。設立当初は年間約13万トンの貨物を処理していましたが、現在では、香港国際空港全体を通して年間約340万トンの貨物を取扱っています。世界一の貨物取扱量を誇るHactl社では、倉庫内の航空貨物の場所や動きを追跡、監視するためにESRI社の統合型GISを導入しています。
2006年、Hactl社は設備上の問題点を特定しながら効率的に貨物を処理し、貨物の運送状況を見極めるためのGISアプリケーションを導入しました。Schematic Display System(SDS)と呼ばれるこのシステムでは、Hactl社の数多くのオペレーションを円滑に進めています。
GISアプリケーションの導入により、機材や人員の配置の視覚化や監視をはじめ、貨物の遊休時間をより少なくすることで効率的な稼働が可能になりました。他の貨物処理システムのモニタリングや障害報告の向上、情報の統合が図られるようになりました。また、顧客とのコミュニケーションも向上し、効率的かつ迅速なサービスの提供を実現しました。
SDSの導入と運用が業務の効率化を促進したとして、Hactl社は第27回ESRIインターナショナルユーザ会(2007年6月米国カリフォルニア州サンディエゴ市)においてSAG賞(Special Achievement in GIS Award)を受賞しました。この賞は、世界各国30万のESRIユーザの中から先進的なGIS導入を推進した約150の企業・団体に贈られるものです。世界一の国際貨物取扱い拠点でのGISの利用は、今後の貨物運送・管理分野でのGIS導入促進に向けお手本となる事例の一つになることでしょう。
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