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GIS 基礎解説

シェープファイル

 

シェープファイルとは

シェープファイルは GIS データ フォーマットの 1 つで、病院などの目標物や道路や建物などの位置や形状、属性情報を持つベクター データ(ポイント、ライン、ポリゴン)を格納することができます。 

 

Esri が策定したデータ相互交換に最適なシンプルなデータ フォーマットで、仕様が公開されているので、現在でも ArcGIS 製品やその他多くの GIS ソフトウェアの間で幅広く利用されています。また、さまざまな機関からシェープファイル形式のデータが提供、販売されています。

シェープファイルを構成する主なファイル

シェープファイルは複数のファイルから構成されています。必須のファイルは 3 つあり、このうち 1 つでも欠けると GIS アプリケーション上でシェープファイルと認識することができません。その他にもいくつかの構成ファイルがあります。主な構成ファイルは以下の通りですが、ここでは、必須ファイルと ArcGIS で利用する上において推奨されるファイルを記載します。

◇主な構成ファイル(ファイルの拡張子とその概要)

  • .shp : 図形の情報を格納する主なファイル。(必須)
  • .shx : 図形のインデックス情報を格納するファイル。(必須)
  • .dbf : 図形の属性情報を格納するテーブル。(必須)
  • .prj : 図形の持つ座標系の定義情報を格納するファイル。ArcGIS で使用されます。(推奨)
  • .sbn および .sbx : 空間インデックスを格納するファイル。空間インデックスを持つと、ArcGIS で空間検索のパフォーマンスを向上させることができます。(推奨)
 

シェープファイルをマップに追加すると

シェープファイルを Windows エクスプローラー上で見ると、拡張子の異なるファイルから構成されていることがわかりますが、ArcGIS のアプリケーション上では、1 つのレイヤーとして扱われます。

 

シェープファイルのサイズ制限

シェープファイルを構成するファイルのサイズはそれぞれ 2GB の制限があります。また、フィールド名は 2 バイト文字である日本語の場合、5 文字までに制限されます(英数字の場合は 10 文字まで) 。ファイルの最大 2 GB を超える場合や、より高度な編集機能を利用する場合は、データの管理に適した、Esri の ArcGIS の標準 データ フォーマットの 1 つであるファイル ジオデータベースの利用をおすすめします。